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繰り返し書ける電子メモパッド

を教育現場のプロが分析してみた

  • 2019年12月3日
  • 2019年12月3日
藤原 雄徳

岡山にて自律型サポート学習の塾をしている藤わら塾の藤原雄徳です。

藤原 雄徳

自分自身で決めた進路に向けて本気で勉強し、生徒達が「わら」って卒業できるそんな塾を目指しています。

教材名/出版社

教材名 繰り返し書ける電子メモパッド
会社名 WOBEECO

この教材はどんな人におすすめですか?

英単語や漢字、社会・理科の語句などを覚えるのが苦手な人

教材概要

覚えるのが苦手という生徒に向けて「覚える」とはどういうことかを仕組みを使って伝えたるためにこれを教材として選びました。

書いたものを一瞬で消せる電子メモパッドを使うことで、ありがちな「見ながらひたすら書き写す」という間違った勉強法を「記憶のインプットとアウトプットを繰り返す」という正しい勉強法へと変化させることができます。

漢字を覚えるのにノートに何十回も書き写すのではなく、メモパッドで3回書いてパッと消してから書き直す方が圧倒的に効果があります。

教材のポイント

ポイント

  • 書いたものを一瞬で消すことができるので書き写すから覚えるへと変わる
  • インプットに使う時間効率が良い

英単語、漢字、社会理科の語句が「覚えられない」という人がよくいますが恐らくそれは

  • そもそも 正しい覚え方になっていない
  • その上で 回数が自分の必要量に足りていない

からです。

きちんと正しい作法を身につけた上で時間をかけなければ、よくある「せっかく努力したのにできない」に陥ってしまいます。

では、正しい覚え方とは何なのでしょう?

何かを覚えようとするときに、見たものをそのまま書き写すのでは意味がありません。一度頭に入れたもの(インプット)を記憶から呼び出して書き出す(アウトプット)作業を通して覚えていくものです。

「私は頭が悪いからたくさん書いているのに覚えられない。あの人は頭がいいから覚えられるんだ」などと思っている人は一度覚え方を変えてみましょう。あなたが思っている「できる人」はこの覚え方をきっと実践から知っている(もしくは自分で考えた)のです。

そして、その正しい覚え方を強制的にできるようにするのがこの電子メモパッドなのです。

POINT 1
書いたものを一瞬で消すことができるので書き写すから覚えるへと変わる
この電子メモパッドは、そこに書き込んだものをボタン一つで一瞬で消すことができます。

紙に書いて取り組んでいたときにはうまく覚えられなかった子も、一秒前に目の前にあったものはぼんやりと記憶できているでしょう。答えを見ながらではなく、記憶をなぞるようにして再び自力で書き出すのです。

こうして取り組むハードルを下げることでモチベーションを高めます。そして、まっさらな状態から記憶を呼び起こしてもう一度自力で書き出すというのは思いのほか難しいということに改めて気づきます。今までやってきたことは正しいやり方ではなかったのだと自分自身で体験的に理解できるようになるのです。

当塾ではそれを理解させた上で、3回書く、消す、すぐに書く(確認)という超スモールステップを10秒程度で回しています。

こうすることで「めんどくさい」という思考が入り込む前にインプットアウトプットを繰り返すことができ、結果的に正しく覚えるための作法を自然と身につけていきます

消した瞬間に書き出して構いません。なぜならその瞬間に頭の中にあるものを出してきている=覚える行為になっているからです。ここから始めていきましょう。

正しい覚え方を身につけるために電子メモパッドは最適です。

POINT 2
インプットに使う時間効率が良い
電子メモパッドを使って覚える方法を身につけると、覚えるまでに使う時間がグッと減ります。単語をノートに大量に書いていく時間と「3回書いて消してもう1度書き出す」を繰り返すことのどちらに時間がかかるのかはお分かりになるでしょう。

暗記にかける時間は少ない方がいいに決まっています。覚えた知識を実戦で使えるようにしてこそ意味があるわけで、時間をかけるべきはむしろこちらです。

可能な限り暗記に使う時間を短くするためにも、私はこのメモパッドを勧めたいと思います。

先生よりアドバイス・メッセージ

「漢字や単語は覚えるだけだから本人のやる気次第」という言葉をよく聞きます。

確かに本人のやる気はとても重要です。ですが、覚えることが苦手な子はそもそもどうやって覚えれば良いのかが分かっていない場合が多いです。たとえば宿題。とにかく空欄を埋めて終わらせることに意識をおいてしましまいがちです。

覚えるときの「見ながら書くか」「隠して書くか」の選択には生徒の意識の違いがそのまま反映されます。正しい作法を身につけている子にとっては当たり前のことであっても、苦手意識の強い子はどうしても自分の意思で一手間をかけることができません。

そういった子に対して「見てはいけない、頑張って覚えるんだ」といくら強く伝えても響きません。仮に怒号と共に従わせたとしても果たしてそれにどれだけの意味があるのでしょう。

「めんどくさいな」「大変だな」と感じることに向き合うのは大人でも簡単なことではありません。小・中学生が、しかも自分が苦手だと思っていることに取り組むのであれば尚更です。

まだ記憶の覚束ないものを「見てはいけない」「頭に入れろ」と言われると、取り組む前にハードルが上がってしまいます。こういった弱い心との戦いは勉強ができないという子たちにとって一番の壁です。

だからボタン1つ押すことで消してしまうのです。

頑張れと言っても動かない、従わせても続かない、そんな子供たちが自分から行動するためには出来る限り取り組むための壁を低く、そして小さくすることが必要です。自立学習というと教材を用意さえしておけば勝手に子供たちが取り組むと勘違いされることがありますが、本来は「いかに生徒が自発的にとりめるような仕組みが考えられているか」が重要な部分なのです。

もちろんこの電子メモパッドを使えば全て解決するということではありませんが、正しい覚え方を分かりやすく示してあげる方法の一つとしては優秀だと思います。

そして電子メモパッドを使うという行為を習慣化できるかどうかが何よりも大切です。何かを覚える際には電子メモパッドを使うということが当たり前になるよういつでも取り出しやすい場所に置いておくのがポイントです。

自転車に乗るのと同じで大切なのは初動です。そこさえ支えてあげればきっと自分で進んでいけるようになりますよ。


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