みなさん、毎日を笑顔で過ごしてますか? miyajuku塾長です。
さて、皆さんは国語のチカラを伸ばすにはどんな勉強が必要だと思いますか?
それは「語彙力」ですね。
語彙力というのは、言葉や単語の理解のことです。英語でvocabulary(ボキャブラリー)といいます。言葉や単語は知っているだけでなく、使えなくてはだめです。使いこなしてこそ言葉は活きてきます。
これから紹介する教材はそんな「語彙力」を鍛えるための一冊です。
教材名/出版社
教材名 | 中学生のための語彙力アップ厳選1000語 |
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会社名 | すばる舎 |
この教材はどんな人におすすめですか?
中3生は国語の教科書で「故郷/魯迅」という作品を読むはずです。主人公が久しぶりに故郷に戻ったとき「覚えず寂寥の感が・・・」という場面があるはずです。「寂寥」という言葉がわからないと「故郷」全体の読み取りも危うくなります。
たったひとつの言葉でも作品全体の読み取りを決めるキーワードというのがあるのです。教科書の文章を読んでいてちょっと知らない言葉が増えてきたなぁ、と感じている君。それは語彙力不足なんですよ。
そんな「語彙力不足かな」という中学生にお薦めの一冊です。高校受験をひかえた中3生にも、中学に入学したばかりの中1生にもお薦めです。もう一度語彙力を基礎からつけたいという高校生や大人にも役立つ一冊です。
教材概要
語彙力をつけるために「読書をしなさい」といわれてもなかなか難しいものです。かといって何もしないと新しい語彙はなかなか増やせません。
この本には中学生が知っておいて欲しい語彙がページに5語ずつ並んでいます。机に向かわなくてもちょっとしたすき間時間を利用して学習することが可能です。1日に数分でかまいません。ページを開いて目で追ってみてください。中1生であれば高校受験までに3周することが可能です。
この本を3周したら、初見の文章を驚くほどすらすらと読めるようになっているはずです。
教材のポイント
- POINT 1
見やすい構成 - 各ページに5つの語彙が出てきて、「例文」「言葉の意味」「短文完成」といった構成で語彙のチェックができるようになっています。それも、上から下に目で追っていく流れはとてもスムーズな学習に結びつきます。
- POINT 2
例文が良い -
- 相手の言い方を婉曲に断る
- 不正行為を糾弾する
- 違反者を看過することはできない
など、ちょっと固い例文が多いように感じるかも知れません。でも、ふだんの会話には出てこない例文の方が語彙力アップには有効です。また、こうした短文を読んでいるうちに、文章を作る技術も自然と身についていきます。
- POINT 3
分野別でないのが良い - こうした参考書にありがちなのは、語彙を分野ごとにまとめることです。辞書ではないので分野別に分けてもあまり意味はありません。こうして漢語のあとにカタカナ語が、そしてそのすぐ後に故事成語が、といった構成の方が実践的に語彙を身につけていけるはずです。
- POINT 4
たくさんの語彙にふれられる - 収録されている語彙はなんと1,000語です。1,000語ですよ! これだけの語彙を習得できれば読解力のアップだけでなく、作文力もプレゼン力も格段に伸びているはずです。国語の入試問題の要約文の作成などもスイスイとできるようになります。
先生よりアドバイス・メッセージ
とにかく継続することです。一度にたくさんのページを進めるのではなく、1日に1ページから2ページでよいです。すき間時間を利用しましょう。学校の朝学習の時間を利用したり、寝る前の時間を利用したり、トイレの中で読んだり・・・。そんなスタイルで進めていきましょう。
1日に1ページで200日です。中1生ならそんな目標で良いと思います。また、夏休みなどの長期休暇を利用してまとめてやるのも良いですね。
そして、しばらくしてから2周目を進めていくのです。
お父さん、お母さんも一緒に読んで、お互いに質問をしあうのも良いかもしれません。語彙は家族との会話の中で最も増えていくものです。