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土曜日に差がつく英文法1・2

を教育現場のプロが分析してみた

  • 2019年11月26日
  • 2019年12月7日
吉良 吉影

こんにちは。進学塾で英語科講師をしている吉良吉影といいます。奈良県の進学塾で小学生から高校生まで幅広い学年の英語を担当しています。ちまたでよくいう参考書オタクの人間です。

吉良 吉影

中高と本当に勉強嫌いで、参考書はおろか小説などの一般の本すら読んだことがありませんでした。気付けば大学に入り、アルバイトで塾の個別指導を始めました。いかんせん勉強もまともしていなかったものですから、1から勉強しなおしです。その当時、大学生であるというにも関わらず、「仮定法?なにそれ、おいしいの?」状態ですから、文法の「ぶ」の字も頭に入っていない状態でした。

吉良 吉影

そんな僕が1から英語の学習を進めるにあたって、常に傍らにあった、いわゆる座右の書をみなさんにお教えします。

吉良 吉影

P.S. 吉良吉影はご存知のとおり、『ジョジョの奇妙な物語 第4部 ダイヤモンドは砕けない』から取っています。平穏な生活を一番に望んでいる平和主義者ゆえの名前ですね笑
教材に爆弾はついておりませんのであしからず。

教材名/出版社

教材名 土曜日に差がつく英文法1

土曜日に差がつく英文法2

会社名 河合出版
編集部より
『土曜日に差がつく英文法1』は現在Amazonでは中古品のみの取り扱いとなっています。新品をご希望の場合は河合出版のコーナーのある書店か河合出版webサイトよりお問い合わせください。

この教材はどんな人におすすめですか?

時間に余裕のある高1・2生、および英文法を短期間で仕上げたい高3生におすすめです。

とにかく問題が豊富で、使い分けが必要なポイントに絞っていますので、英文法のややこしいところ(It is for 人 to VとIt is of 人 to Vなど)で引っかかってしまう人もこの問題集で一段上のレベルへ到達することが出来ます。It is for 人 to VとIt is of 人 to Vの区別の問題だけでも、15問もあります。これだけ同じ単元をしつこく練習できる問題集も珍しいと思います。

高校生が学校で購入する問題集は教科書傍用の問題集か、網羅系問題集だと思います。これらの問題集では定着する前に次の単元へと進んでいく形になりますから、自学するにはかなりの根気と、上手いやり方が必要になります。その点、この問題集では、「きちんを時間を計って」「たくさん問題を解く」という基礎固めにおける重要事項を押さえてくれています

ただし、初めて英文法を学ぶ方はまず学校や参考書で英文法をやってからの方が良いと思います。また、基礎固め問題集になりますので、受験を間近に控えた方にはオススメできません。

教材概要

基礎力というのは時間で計らなければ意味がないと思っています。

素早く解答し、正解する。これができてこその基礎力です。

いつまでも「う~ん」と悩んでいるうちは基礎力が固まりません。時にはあきらめが悪いことも肝心ですが、「基礎力」においては「知らないことは知らない」「思い出せないから覚えなおそう」という潔い心が大切になります。それをサポートしてくれるのがこの問題集です。

基礎固めに必要な

  • ①たくさん問題に触れること 
  • ②時間を意識すること 

の2つがこの問題集では両立されています。

教材のポイント

POINT 1
問題数が豊富。
同じテーマの問題がたくさん収録されています。例えば、自動詞と他動詞の区別だけで75問あります。他の問題集では5,6問出てきておしまいということが多いので、それと比べると10~15倍もの練習をすることが出来ます。練習しながらポイントを覚えていくことが出来ます。『土曜日に差がつく英文法1』『土曜日に差がつく英文法2』で2000問近い問題数があります。
POINT 2
問題の目標時間が書かれてる。
各テーマごとに解答目標時間が設けられています。目標時間は偏差値60を目標として設けられているようです。目標時間と自分の解答時間にどれだけの差をつけることができるのかという挑戦をしてみてもおもしろいですよ。
POINT 3
ポイントが整理されている。
問題を解き始める前に、見開きで間違えやすいポイントを確認することができます。ポイントを押さえて、すぐそれを問題で確認できます。問題を解くとき思い出す作業をします。これでより記憶が強固になっていきます。
POINT 4
1冊あたりが軽い。
高校生はなにかと荷物も多くなりがちで、かばんが重たいですよね。そんな高校生にも持ち運びしやすい厚さ(1冊およそ150ページ)です。
分厚い問題集よりもこうした薄い問題集の方が(中身は濃いですが)、やる気は出てきますよね?(僕は勉強嫌いなので、薄い方がやる気が出ます)
POINT 5
フォントが丸い。
このあたりは好みになりますが、フォントは丸めのものが使われています。小さい文字で、堅そうなフォントの文章が並んでいるのを見るよりも、丸い字の方がかわいらしくて(?)読みやすいという人もいるはずです。なにせ、筆写は全員女性の先生ですから、そのあたりにもこだわりが感じられます。
POINT 6
執筆は河合塾の先生。
河合出版から出ているので当たり前といえば当たり前ですが、河合塾の先生が3人集まって書かれた本になります。なので、簡潔でありながら間違えやすいポイントをしっかりと押さえてくれています。

先生よりアドバイス・メッセージ

初めてこの問題集をする人はポイント解説のページを読み、時間を気にせずやりましょう。まずは解き終えたという感覚を持つことが大切です。

2周目以降では時間内に終われるように努力しましょう。残念ながら解説はほとんどないので、わからない部分があれば、自分で文法書を見るなどして解決しなければなりませんが、時間内に解き終われるようになれば、英語の実力もぐーんと伸びていることでしょう。

英文法は早期に仕上げてしまいたいものです。しかし目安がよくわかりません。この問題集はそういった基礎が完成したという目安代わりにもなってくれる代物です。たくさん練習をして、間違えたものを覚えていきましょう。

そうして自分の血となり、肉となったものが基礎力です。英文法はまずはここから始めていきましょう!

そして、この問題集で英文法のトレーニングをして、英文法の問題を簡単に爆破してしまいましょう。(本当に爆破したらダメですよ。)

それでは、アリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!

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