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高校入試問題正解 分野別過去問 理科

を教育現場のプロが分析してみた

  • 2019年12月17日
  • 2019年12月11日
ニシダイ@関西の塾講師

こんにちは。
関西のとある学習塾で講師をしているニシダイです。

ニシダイ@関西の塾講師

小中高生を対象に理科・数学を教えています。
特に理科を教えている歴が長く、15年ほど指導してきました。

ニシダイ@関西の塾講師

ここでは高校受験を考えている中学生に向けた教材を紹介します!

教材名/出版社

教材名 高校入試問題正解 分野別過去問 理科
会社名 旺文社

この教材はどんな人におすすめですか?

この教材を使うには、

  • 中3生であること
  • 基本的な用語や公式が頭に入っていること

この2点が前提です。

目安としては、一般的な模擬試験だと理科の偏差値55以上。
(難関校にたくさん合格者を出している大手塾に通っているなら偏差値50でもOKです。)

偏差値50以下の受験生は、まずは教科書などで基本的な用語を習得しましょう。

教材概要

中学校の理科は、光・音・力・運動・化学変化・天体・植物などなど幅広い単元を学習する教科です。バラバラでつながりのない単元もたくさんです。

そのため「理科が苦手」といっても

天体が苦手

人体のところが苦手

電流回路が苦手

などなど
人によって苦手な単元はバラバラ。

そんなときに「単元ごとにしっかり復習したい」という時におススメなのが、この教材です。

47都道府県の公立高校の入試問題が「単元ごと」に収録されています。たとえば「電流回路」の単元だったら、「電流回路」の問題ばかりが集まっているページがあるわけです。

公立高校の入試問題というのは、とても良質な問題が多いです。

力のある先生方が、教科書の学習範囲で完成度の高い問題に仕上げたもの、それが「公立高校の入試問題」です。

そんな質の高い問題が単元ごとに収録されているんですね。
そして全国47都道府県の入試問題なので、量もばっちりです。
すなわち、質と量を兼ね備えた問題集と言えます!

中学理科というのは、先述の通り幅広い単元を学習します。幅広い単元のなかには得意な単元もあれば不得意な単元もあるはず。できるだけ「質と量」を兼ね備えた問題を利用するのが不得意な単元をなくす大事なポイントです。

市販の参考書もいろいろですが、この教材ほど「質と量」が備わっているものは稀です。

同じ出版社から発行されている『全国入試問題正解』には、各都道府県の入試問題がそのままに収録されています。時間を測って入試本番形式の総合演習をたくさん積みたい場合はそちらが適しています。一方で不得意単元の克服を目的にするなら単元ごとに採録されているこちらの『全国入試問題正解分野別問題集』をおススメします。

うまく活用することで必ず力が付くと思いますよ。

教材のポイント

POINT 1
使用開始時期は中3の夏休みがベスト。
販売開始時期は例年6月ごろです。
POINT 2
公立高校を志望するのであれば年内に“2周”しよう。
1周目は夏休み中に(まだ習っていない単元をのぞく)。2周目は冬休みに入るまでに。間違えた問題だけは、3周目をやった方がいいと思います。
POINT 3
間違えた問題には印(チェック)をつけておこう。
何かの印(チェック)をつけておくことで、「できなかった問題ができるようになったか」を確認できます。印(チェック)を何回もつけた問題ほど、あなたの要注意単元です。
POINT 4
神奈川県と兵庫県の問題は難しいので余裕があれば。
神奈川県と兵庫県の問題は一般的な公立入試に比べるとハイレベルです。余裕があればチャレンジしてみましょう。自信がなければ飛ばしてもOK(神奈川と兵庫の子はがんばりましょう)。
POINT 5
解説はうすい。
解説部分は最低限です。きっと理科が苦手な子がこれだけで理解を深めるのは難しいと思います。わからない問題が出たときに学校の先生や塾の先生、兄姉など身近な人に聞いてもらえる環境が望ましいです。
POINT 6
難関私立高校を志望する人にはちょっと物足りないかもしれません。
夏休み、基礎を徹底するための教材としての使用したうえで、その後、実際に受験する高校の入試問題にチャレンジしてみるとよいでしょう。

先生よりアドバイス・メッセージ

毎年この教材を2周することができた生徒は、理科が得意教科に変わっていきます。
理科で、他の教科の分まで得点を稼げるほどの成長が得られます。

それは「47都道府県のいろんな問題を解いてきたぜ!」という経験から得られるのだと思います。そういう経験をしているとテストや入試でどんな問題にぶち当たっても動じないんですよね。

「苦手意識を自信に変えてしまう」というのが、この教材の最大の長所かもしれません。

※最新版では飽き足らず「まだまだもっとこなしたい!」という人は、ネット上なら昨年度のものも手に入ります。(Amazonや楽天に大体ありますよ!)

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