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チャート式シリーズ 基礎からの中1英語準拠ドリル

を教育現場のプロが分析してみた

  • 2019年11月26日
  • 2019年11月26日
荒川友加理

こんにちは。荒川です。

荒川友加理

主婦です。

荒川友加理

ではいきます。

教材名/出版社

教材名 チャート式シリーズ 基礎からの中1英語準拠ドリル
会社名 数研出版

この教材はどんな人におすすめですか?

英文法の知識は入ったから、演習問題を多くこなしたい人。教科書の内容がわかっていて学校のワークもスラスラ解ける人。「うっ」と思う問題に出会って自分の認知の穴を見つけたい人。

教材概要

基礎から応用までタイプ別にいろいろな問題が載っています。タイトルには「基礎からの」とありますが、「そうきたか」という問題もちょいちょい含まれるため、ほんとに基礎から学習したい人には薦めません。むしろZ会の問題集をやったあとや、中学生なら学校の教科書、ワークをこなせるようになったあと、「さて、どれだけ力がついたかな」という感じで取り組んでもらいたい問題集です。

教材のポイント

POINT 1
穴を突かれる問題集
基礎問題だけでなく、「あれ、たしかにこれ、こう聞かれたらどう答えればいいんだろう・・・」という問題が含まれてきますので、「英語って暗記ダヨネー」と作業のようにこなしてきた人の手は「ちょっと待てよ」と止めさせられます。是非思考してください。特に第三章の名詞の複数形、数えられる名詞や数えられない名詞のあたりで。
POINT 2
英語を通して日本語に出会い直す
基本・練習・実践問題の三つのパートに分かれています。基本問題は、学校のワークができていればこなせるでしょう。練習問題も八割以上は大丈夫。実践問題で英語から日本語、あるいは日本語から英語に直す問題が出てきます。はっきり言ってめんどくさいです。負荷がかかります。しかし、かかった分だけご褒美もあります。それは、「国語力も上がる」ことです。

英語勉強してたら国語の力もつくの?

つきます。

なんで?

話が長くなるので次に書きます。

先生よりアドバイス・メッセージ

日本語も英語もどちらも言語です。そして、外国語を習得することのメリットは「母国語(つまり日本語)以外で自分の中に相対比較言語を持てるようになること」です。

話が難しいでしょう?具体例を書きます。

よく言われる性質に「日本語は主語がなくても通じる」というものがあります。たとえば、「おなかすいたー」で文章ができてしまいます。英語だと「I’m hungry.」ですね。それから友達同士で共通の友人の話が出たとします。「(あいつ)今日サッカーするって」「(あの子)原宿行くみたいよ」のように。これらを英語で言うなら「He plays soccer.」「She goes to Harajuku.」になります。

このように、日本語と英語では構造の違いがあるため、両方を行き来することで「誰が何をするのか」とか「目的は何なのか」そして更には「自分は何を考えているのか」という問いに辿り着けるのです。これは、母国語(日本語)しか使っていない時にはなかなか意識するのが難しく、訓練を伴う(=無意識ではなく、意識的な行動)外国語習得という行為を通してできるものでもあるのです。そして、この行為を繰り返すことで、日本語の論理的思考力もつくようになり、結果、国語力が上がるというわけ。

簡単に言うと「鏡を見るようなもの」なんです。鏡がないと、自分が今どんな姿をしているか、全体像が見づらかったりします。でも、鏡を見ることで「あ、寝癖ついてるから髪の毛直さなきゃ」とか「シャツがズボンから出てるな」と身なりを正すことができる。それと同じです。非モテからイケメンになる道と一緒。知らんけど。

このシリーズは中1、中2、中3と全ての学年のものがありますが、中3の子も中2の内容をやってください。何回も言いますが、中学英語は中2で習う文法事項に重要なものが多いです。なので、復習も兼ねてやってみてください。550円であなたはパワーアップできるでしょう。

なお、中2の子は第9章に現在完了という中3で習うものが含まれているので飛ばして学習しても構いません。


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