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日本史Bレベル別問題集[1超基礎編][2基礎編]

を教育現場のプロが分析してみた

  • 2020年1月31日
  • 2020年1月21日
中学社会歴史・日本史講師吉野

中学社会歴史・日本史講師の吉野です。

中学社会歴史・日本史講師吉野

CAMEL(Child Aid Movement by e-learning:貧困家庭に向けた教育サービス)で中学社会歴史・日本史の映像講師を担当しています。

中学社会歴史・日本史講師吉野

今回は僕が日本史の授業をしているときにお勧めしている、日本史の土台固めに最適な問題集を紹介したいと思います。

教材名/出版社

教材名 日本史Bレベル別問題集1超基礎編

日本史Bレベル別問題集2基礎編

会社名 (金谷俊一郎著) 東進ブックス

この教材はどんな人におすすめですか?

日本史初学者から早慶・国公立二次を目指す日本史受講者全員にお勧めします。日本史を最初に学習する人は1(超基礎編)を、上位を目指す人で日本史がやや苦手な人、土台を固めたい人は2(基礎編)をお勧めします。

教材概要

僕が受験生の時に、日本史の一通りの学習を早いうちに仕上げるための最初の1冊目としてどの問題集がよいかを考えていた時に、適切な問題集がありませんでした。2016年にこのレベル別問題集が発刊され、内容を見たとき、「これだ!」と思いました。それ以降、日本史の指導を行うときには、まず最初に仕上げる問題集として、この本を生徒に勧めています。

今までの土台構築をする問題集と比べ、問題は虫食い形式で日本史の流れが掴みやすく通史の学習が無理なくできます。日本史が苦手な人は1(中学内容の復習)から、得意な人は2(高校日本史の基礎固め)からというようにして受験生がそれぞれのレベルに応じて取り組むことができます。実戦形式の問題、となると少し心もとないかもしれませんが、その場合は『全レベル問題集日本史B 1基礎レベル』(旺文社)を使うといいでしょう。

本書を「2基礎編」まで仕上げれば、入試に必要な知識と内容を備えることができます。

著者の金谷先生も

『レベル2』の学習だけで、ある程度の入試問題が解けてしまう

と仰っています。

教材のポイント

ポイント

  • 虫食い問題と一問一答の両方を効率よく学習できる
  • 「日本史一問一答」(東進ブックス)との連動で学習計画も立てやすい
POINT 1
虫食い問題と一問一答の両方を効率よく学習できる
土台作りのための問題集と言えば、一問一答形式の問題、虫食い形式の問題、実戦形式の問題とあります。レベル別問題集は、一問一答形式の問題と虫食い形式の問題が1冊で学習できます。加えて、これ一冊で1年分の学習もできます。似たような問題集として『全レベル問題集日本史B』(旺文社)がありますが、こちらは実戦形式の問題集なので、レベル別問題集とは使い方が変わります。基礎の土台固めを行うなら、一問一答形式の問題や虫食い形式の問題を使う方が歴史の流れを定着しやすいと思います。

実際に使う場合ですが、まずは問題を解いてください。次のページに解答・解説がありますが、最初に押さえるべきポイントが書かれています。その後、解説を読んでください。解答には赤字で書かれており、重要語には太字で書かれています。この解説には語句と内容のつながりである「周辺知識」が書かれています。そのため、これ一冊で日本史学習に必要な知識も押さえることができます。特に1(超基礎編)では解説文が詳しく書かれているので、何度も反復しノートにまとめれば、基本知識がしっかり身につくようになります。2(基礎編)で難しいな、と感じたら1(超基礎編)に戻るといいでしょう。

POINT 2
「日本史一問一答」(東進ブックス)との連動で学習計画も立てやすい
この問題集のもう一つの特徴は、金谷先生の『日本史一問一答』(東進ブックス)との連動がしっかりできていることです。そのため、『レベル別問題集』と『一問一答』を併用して活用することで、まずは一問一答で問題を解くのに必要な知識の確認を行い、その後レベル別問題集に取り組むことで、知識の定着がしやすくなります。45単元に分かれているので、1日1単元ずつ進めれば1冊を1か月半で仕上げられるため、無理なく計画を立てることができます。

2(基礎編)にはもう一つの活用法があります。それは定期テストの最終チェック問題として使用することです。虫食い問題は私立入試でも出題形式が多いので、流れをつかめるうえ、短文記述対策にも使えます。もちろん、論述の土台作りにも使えます。最低でも3周は回してください。これだけやると土台は固まると思います。

先生よりアドバイス・メッセージ

数ある基本問題集の中でも、非常に使いやすく、基礎レベルで無理なく通史がまとめられている素晴らしい問題集だと思います。これらを使って土台を固めてください。

ただしこの問題集は志望校合格に向けた通過点にしかすぎません。

土台を固めたのちに、自分の志望校に合わせて

に取り組んでみてください。来年度の受験からは共通テストに変わりますが、その土台作りにも最適だと思います。来るべき新方式のテストに向けて今から対策をしましょう。

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