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イチからわかる!公立中高一貫校適性検査対策

を教育現場のプロが分析してみた

  • 2020年1月24日
  • 2020年1月21日
自習合格舎長

「全ての自習生の味方」こと自習合格舎長です。

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元学習塾教室長の本音ブログこと自習合格舎では参考書や問題集を使った自習のやり方や公立的な勉強法並びに集中力やモチベーションの高め方など自習に必要な情報を随時発信しております。

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管理人の私も大手学習塾で教室長をしておりました。

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自習に向いてるイチオシの教材をどんどん載せていきます。

教材名/出版社

教材名 イチからわかる!公立中高一貫校適性検査対策
会社名 学研教育出版

この教材はどんな人におすすめですか?

学校レベルの勉強はできるけど公立中高一貫校の適性検査は解いたことがないという受験初期のお子さんに。小5の終わり〜小6の春くらいにやらせてみるのが最適かと思います。また、公立中学に進学させるが、勉強として中高一貫の適性検査の問題をやらせてみたいという場合にもオススメです。

教材概要

学校の勉強はある程度できるようになったし、公立中高一貫校を受験させたい!けど何から始めさせていいかわからない…

という方にオススメの問題集です。

難関都立中高一貫校の実績を数多く出しているenaさんの先生が監修した問題集です。
適性検査がどういう問題なのか、また、適性検査の問題をどういう風に考えて解けばいいのかということがまとまっています。

教材のポイント

POINT 1
全教科入っているが厚さが薄めで問題数もすくなく一冊目に最適
算国理社の適性検査例題が入ってさらに模擬試験が収録されています。そのわりにコンパクトな厚さです。また、例題とその解説に紙面のほとんどを割いているので問題がギッシリというわけでもありません。

問題が厳選されている分、「この一冊だけで対策はバッチリ!」というものではなく、本格的な適性検査対策の問題集や過去問に入る第一歩の問題集という位置付けです。

POINT 2
例題のすぐ下に解説があり、解説が穴埋め式のワークになっている。
これがこの問題集最大のポイントです。

例題の解説がすぐ下についているのですが、その解説が穴埋め式のワークになっています。例題を見ながら穴埋めワークを埋めていくことで解説を自分で完成させるという作りになっているのです。模範解答だけを見て満足してしまう生徒も少なくないですが、この問題集は解説自体が簡単な問題のようになっているので読み飛ばすことがありません。

適性検査は思考力が問われるため初めて解く生徒はどのように考えればよいのかわからず手が止まってしまうことが多いです。

この問題集は初めて受験問題を解く生徒でも穴埋め式で解説を完成させていくことを通して例題を理解に基づいて解く感覚を味わうことができ、考え方と解法を身につけることができるのです。

POINT 3
実戦形式の模試タイプの問題もついているので問題全て解いたら実力の確認ができる。
全ての例題、実力チェック問題が解き終わったら付属している実戦形式の模試問題に取り組みます。これにより各単元ごとに身につけた力を試すことができます。
POINT 4
全国の公立中高一貫校向けに作られている。
監修が都立中高一貫校の実績を多く出しているenaさんですが、テキストに使われている問題は全国の公立中高一貫校の過去問から偏りなく抜粋されています。全国の公立中高一貫校受験生のために作成されているわけです。そして解説もとても丁寧でわかりやすいです。

先生よりアドバイス・メッセージ

まずは例題をみながら解説の穴埋めワークを埋めていってください。
穴の前後に解説文があり、ヒントとなっております。

私のオススメは

  1. ノートに穴埋めワークをやり答え合わせをする
    *満点を目指さず、わかるわからないでスラスラ解いていく
  2. オレンジのペンで正しい答えを問題集に直接書き込む
  3. 解説文の最初から通して音読をする
  4. 赤シートで隠して穴埋めを一回解いてみる
  5. 解説を全て隠して例題を解く
  6. 間違えたらまた解説を見てその後すぐ隠して最初から解き始め、例題を自力で解き切るまで繰り返す

です。

もし保護者様が勉強をみられるなら

①〜④をしたあと例題を解く手順をお子さんに聞いてみてください。

答えを出すまでの解き方を自分の言葉で言えるようにすることで、例題の考え方を定着させられます。

これでワンセットです。

だいたいどのお子さんも集中すればこのワンセットで例題一問につき30分くらいで終わると思います。まずは例題だけでいいのでこのワンセットで一周終わらせましょう。これだけでもかなり力はつきます。

二週目は例題を何も見ずにいきなり解いてください。その後は実力チェック問題もやるようにしてください。もし本番まで期間が短く、時間も取れないという場合は二週目でいきなり実力チェックを解かせて構いません。どうしてもわからなければ該当する例題をヒントにして解きましょう。解き終わって間違えてたら、その解説を見てまた解き方の手順を口で言えるようにさせてあげてください。

最後に付属の模擬試験問題をやらせてレベルをみてみましょう。7割を超えていたら難しい本格的な問題集に入って構いません。ただ間違った問題は同じように解説の手順化はさせてください。7割を下回ったら例題が完璧でないので間違えた問題と同じ例題を音読から戻って確認してみてください。それでも理解ができないのなら前提となる知識が不足している可能性があるので塾で教えてもらうか理社ならば辞書的参考書で調べてみるのが良いかと思います。

また、最初の解き方ワークの段階で穴埋めがほとんどできないという場合は前提となる国語力が身についていない可能性があります。指示語や接続語、簡単な文の読み方など土台となる国語力を身につける基礎的な問題集を一冊仕上げたあとに本教材に戻るといいでしょう。


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