はじめまして、
株式会社メイビス/アートルームルミエールの青山絵美加です!
アートスクールは感覚を使いながらの体験的な学習を提供する場所です。そんなスクールを経営する私がお勧めできる教材の多くが体験的なものです。
今回ご紹介するのは孵化器。
鳥類の卵をかえすためのマシンです。
孵化前の検卵ではバイオアートを思わせる様な神秘的なものが見られます。
教材名/出版社
教材名 | 自動孵卵器 |
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会社名 | LifeBasis |
この教材はどんな人におすすめですか?
- 鳥類を飼う事を検討されている方
- 動物に興味のある方
- 卵を温めてひよこをかえすことが夢だった方
教材概要
孵卵器は鳥類の卵を孵化させるためのマシンです。孵化の条件となる温度、湿度、転卵を自動で管理してくれます。
アニマルセラピスト*上級資格を有する私が、動物と人との関わり合い方や命の重みを我が子に感じてもらいたいというきっかけでヒメウズラの卵の孵化を試みました。
しかし最近昔の記憶が蘇ってきて、この試みは私の子供の頃の夢でもあったのだと気がついたのです。
小学生の頃、私は鶏の飼育当番で生み落とされた卵を持ち帰り温めてみたことがありました。
こたつで温めたら生まれるかなあ?
と卵を温めながら可愛いヒナが生まれてくる事を夢見ていたはずです。(この時は転卵させるなんて知らなかったので生まれませんでした。)
子供の頃に卵を孵したいと思った方は結構いるかもしれません(鳥に限らず、魚、虫など)。
好奇心の塊の子供にとって「命の誕生」は最大級のフシギです。
そして「命」は生涯ついてまわる学習テーマと言えます。卵の孵化は子供達の「命」に対する価値観の形成に大きな影響を与えると思っています。
アートスクールで簡単に取り扱えるような教材ではないので、鳥類を飼うという選択ができるご家庭、ペットを検討しているご家庭にやり方をお教えしています。
*セラピー犬などの動物を連れ、病院や老人ホームなどで福祉活動を行う人です。
教材のポイント
ポイント
- 子どもの情操教育にも自由研究にもオススメ
- POINT 1
情操教育に - 私がはじめてうずらを孵化させたのは長女が2歳の時です。クレヨンを渡せば力一杯グリグリと描き、踊り出せばあちこちぶつかり、まだまだ力のコントロールがこれからという時期でした。
そんな娘が孵化したうずらのヒナを手に乗せたいと言うので、正直握り潰すんじゃないかとドキドキしながら娘の掌にうずらのヒナを乗せました。
幼い娘は「大切に扱わなくては…」という気持ちがこちらに伝わってくるほど掌で優しく包み込んでいました。
ヒナが凍えないようにティッシュでお布団を作ったりして、ヒナを守るという使命感から自発的な行動が増えていたのが印象的でした。
- POINT 2
自由研究に - 卵の中の命の成長過程を観察する事ができます。
孵卵器に入れた卵は短時間なら孵卵器から取り出すことができます。取り出した卵をスマートフォンのフラッシュライトで透かし、簡単に検卵する事ができます。
卵を孵卵器に入れて1〜2週間経つと血管が見え始め、胚が動く様子が見られます。この様子が芸術と生命の融合であるバイオアート的でとても神秘的なんです。この小さな卵の中で現在進行形で生命が作られている事に奇跡を感じながら、卵を日々観察していきます。
そして研究は生まれてからも続ける事ができます。生まれなかった無精卵や中止卵についてや、ある一定の数で生まれるペローシス(腱はずれ)のヒナについて、生まれたヒナにご飯を食べさせるための方法、羽毛の生え変わりなどなど。長期間研究し続ける事ができます。
先生よりアドバイス・メッセージ
ペットを飼うとしても「その命がどう育まれてきたのか」「どのように誕生したのか」まで見られる機会は少ないと思います。
私たちが普段食べている卵も鳥が産んだ事は知っていても、どのような環境で産んだのかまでは意識しません。更に言えば、夕飯のお肉にも命があったことは加工されたお肉からはあまり想像できませんよね。一番最後に受け取るエンドユーザーである限り、命を感じる機会は少なくなっていくものです。
それは子供に限らず大人も同じ事です。
鳥の孵化を通して親子で命について話し合う良い機会を設けてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、ペットとして孵卵したうずらを飼育する場合、1度しか孵卵器は使用しないと思います。本記事にAmazonのリンクが貼ってありますが、まずはレンタルをしてみるのもオススメです。ヒメウズラの有精卵が7つついて3000円でレンタルできるものもあります。