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賢くなるたんていパズル

を教育現場のプロが分析してみた

  • 2019年11月26日
  • 2019年12月4日
勉強犬

こんにちは、神奈川県藤沢市にあるHOME個別指導塾から来ました勉強犬です。

勉強犬

この名前の僕が言うのも何ですが、勉強って楽しいことばかりではありません。特に苦手なものだったりするとね。だからこそ、子どもたちがなるべくワクワクしてくれる教材を探して、日々日々ネットや本屋さん巡りをしています。決して自分が楽しんでいるだけじゃありません。うん、きっとね。

勉強犬

それでは早速本日も素敵な教材のご紹介をしていきたいと思います。

教材名/出版社

教材名 賢くなるたんていパズル 国語と算数をのばす推理 やさしい

賢くなるたんていパズル 国語と算数をのばす推理 ふつう

賢くなるたんていパズル 国語と算数をのばす推理 むずかしい

会社名 学研 (Gakken)

本日僕が紹介するのは、『賢くなるたんていパズル』という学研プラスさんの教材です。ほらね、大人だって唆られるタイトルですよね。歴代の名探偵たちの顔がよぎって、ワクワクしてきます。

この教材はどんな人におすすめですか?

中学生や高校生や大人でも楽しめますが、メインの使い手は小学生全般かと思います。個人的にひとしきり楽しんだ後、表紙を見たら「小学生全学年用」の文字がありました。

教材概要

こちら、あの有名な宮本算数教室の「賢くなるパズル」シリーズの一つです。当教室でも、「たんてい」の言葉が持つ魅力につられて励む小学生が多いです。「やさしい」「ふつう」「むずかしい」とレベル別になっていて、お子さんの状況に合わせて選ぶことができます。小学校低学年の子や読解が苦手な子なら「やさしい」から徐々にやっていくといいと思います。

可愛い表紙や絵とは裏腹に、中身は本格的です。なんたってたんていになるためのトレーニングですから。簡単な推理問題ばかりでは、将来犯人に逃げられてばかりのへっぽこ探偵になってしまいます。うん、それはよくありません。

子どもたちは、「登場人物の誰が何歳で好きな食べ物は何なのか」といった問題を、ヒントを参考に論理を組み立てながら解いていきます。もう気分はさながら名探偵。真実はいつも一つ!(キリッ)と著作権ギリギリのセリフを放ち、楽しみながら解いていきましょう。また、表裏には同じ問題があり、解き方を変えて解くなどの試行錯誤が楽しめるようになっています。探偵たるもの、常にあらゆる可能性を模索していくわけですね。

うん、もちろん楽しいだけじゃないですよ。しっかり図や表を書いて考えないと答えまで辿り着かないですし、ふにゃふにゃ書いたり消しゴムでちゃんと消したりしないと混乱しますし、じっくり考えないとそもそも解けないし、そういった「勉強の作法」を身につけるのにも効果的な教材です。

子どもたちの、問題が解けた時の笑顔ったら。成長はもちろんですが、それを見たくて、この教材を渡しているようなものです。「褒めるための仕掛け」も随所にありますから、お母さんお父さん保護者の皆様、この教材を使って、お子さんをいっぱい褒めてあげてください。

教材のポイント

ポイント

  • 推理しながら、国語と算数の力が同時に鍛えられる!
  • 将来に役立つ力が身につく!
  • じっくり問題と向き合う力が育つ!
  • そして何より楽しい!

ちょっと真面目に中身について語っていきましょう。

POINT 1
推理しながら、国語と算数の力が同時に鍛えられる!
各問題は身近な題材をテーマに、ヒントを読み解き、推理をしていく形になっています。きちんと文章が読み取れないと考える材料が集められないようになっていますし、また、頭の中だけではなかなか解決できません。文章を読むこと、計算すること、図や表を書くこと、論理的に考えることなどを通して、国語や算数の基礎となる力が鍛えられます。実際に当教室で練習を重ねた子たちからは、「学校の(国語や算数の)テストが簡単に見えるようになった」という声も出ています。それってすごくないですか。
POINT 2
将来に役立つ力が身につく!
大人でも思わず見入ってしまう面白い問題と向き合い、その中へ入り込み考える過程を通して、子どもたちは集中することや思考することに自然に慣れていきます。また、「あ、こんな時は集中が続かないな」とか「おお、こうすると思考しやすいんだな」といった風に、子どもたちは教材を通して無意識的にでも自分自身と対話をしていくんですね。これ、大きいです。そういった集中力や思考力、自分を客観的に見れる力は、この先の人生においても大いに役に立つことでしょう。未来のための「今」に、もってこいの教材というわけです。ちなみに、ある生徒からは「この教材やって、スマブラが強くなった」との報告もいただきました。因果関係は不明ですが、メタ認知力が鍛えられたのでしょう。
POINT 3
じっくり問題と向き合う力が育つ!
筆者である宮本算数教室の宮本先生は言います。「解けない時間こそが面白い。だからこそ、一問一問にどれだけ長い時間をかけてもいいのです」と。厳選された至高の問題たちに、時間を気にせず向かい合うことで、考えることを面白がる癖や、長時間試行錯誤する力がいつの間にかに身につきます。また、その先に待つ「自力で答えを掴み取った経験」を通して、諦めないことの大切さを強く実感することでしょう。さらに、二回分同じ問題が収録されているということで、「答えまでの道筋は一つじゃないんだ」という気づきも得られます。あ、わかりやすく言えば、お子さんの「面倒臭い」って言う回数が減りますよ。
POINT 4
そして、何より楽しい
そうそう。大事なことを忘れていました。この教材、何より子どもたちが楽しそうに取り組む姿が印象的なんです。「あれやりたい!」と、子どもたちの方から言ってきてくれる教材なんて、最高だと思いませんか。

先生よりアドバイス・メッセージ

保護者の方へ。この教材を使う上でのポイントは、絶対に教えないことです。絶対に絶対に絶対に、です。もう放置でいいんです。放置っていうとなんだか嫌な感じがしますから、静かに見守る感じでいいんです。

何時間でも、日を跨いででも、自力で考えさせ、答えを決して見せないでください。一日に何枚もやるような教材ではありません。一枚に、じっくり取り組ませてください。その時は全然解けなかった問題も、時間が経つと自然に解けるようになるケースもあります。

答えを自分で見つけたときの快感や達成感が、また次の問題へとお子さんを向かわせます。うんうん唸りながら問題と向き合っているその時間、彼らは頭を鍛えながら、その実、心も鍛えているのです。

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