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小学 白地図パーフェクト200 まとめノート

を教育現場のプロが分析してみた

  • 2019年12月3日
  • 2019年12月3日
鈴木雄大

慶翔ゼミナール・塾長の鈴木です。

鈴木雄大

中学生のテキストの盲点はなんだと思いますか?
塾専門教材、市販教材に共通する実に大きな問題点かもしれません。

鈴木雄大

それは、英語・数学(算数)・国語など主要3教科に関してはレベル別に分かれており、それもとても細分化されているのですが、特に社会に関してはきっちり基礎からやり直すことができる教材が少ないということです。

鈴木雄大

「中学生用の基礎」と帯にあっても実はなかなか難しい。社会が苦手だという子にとってはどれもとっつきにくいのです。

鈴木雄大

そ・こ・で、このテキストの登場です。中学生で地理や歴史に悩む人たちすべてに贈ります。

鈴木雄大

小学生用のテキストにこそ、君たちが新たに道を切り拓くための宝物が隠されているのです。

教材名/出版社

教材名 小学 白地図パーフェクト200 まとめノート
会社名 増進堂・受験研究社

この教材はどんな人におすすめですか?

中学2年生です。

大事なことなので、もう一度。この教材をおすすめするのは中学2年生です!

中2になって日本地理で何を勉強していいかわからない人。
なにをどうやって覚えれば分からない人。
歴史に出てくる場所を関連付けて覚えたい人。
この一冊ですべてOKです。

もちろん、この教材自体が推している小学3年生から中学受験までも十分な効果が見込めますのでオススメなのは言うまでもありません。

教材概要

前述の繰返しになりますが大事なことなのでもう一度いいます。

中学生対象のテキストで社会の「基礎」は基礎ではないことが多い。そもそもあまり細分化されていません。

そこで、小学生のテキスト、それも中学受験用の基礎テキストならばその不満と不安を解消してくれます。

本気で頑張りたいと思うなら、小学生のテキストだろうがなんだろうが、つまらない意地とプライドを捨てて、今すぐこのようなテキストを手にすべきです。

中学生の社会「地理」は中1では世界地理、中2で日本地理を学びます。

ところが、社会という科目の教え方は学校によって、いや先生によって本当にバラバラで、修学旅行や宿泊教室が近くなるとその場所についての調べものだったり、ときには新聞づくりで終わりなんていうこともあります。先生の趣味や経験によって厚かったり薄かったりすることもありますね。

しかし、定期テストにはしっかり教科書の隅から隅まで出題されるのです。

そんな時はこのテキストで学習すれば見事解決します。

一般的に「白地図」というと本当に何も書いていない白地図で、地理が苦手な子はどこから何を手をつけていいかわからないことが多いです。ですが、この教材はヒントも充実していますし、場合によってはまずはなぞって覚えるというところもありますので、初歩から学びたい人にとっては最適と言えます。

小学生向けとなっていますが、中身の充実度は中学生を対象とした塾専用テキストをしのぎます。資料も充実していて、ちょっとしたコラムを読むだけでもためになる。

学習の基本は常に小学生にあります。小学校で習うことこそ宝物です。

小学生向けだからとナメず、避けず、ぜひ手に取ってみてください。

中学日本地理の基本をこの教材でしっかり構築してから中学地理のテキストに移行すれば、ほぼ完璧と言えるでしょう。

教材のポイント

POINT 1
日本地理の基本はすべて網羅している
むしろ余計なことが書いていない分、すっきりとまとめることができるでしょう。また、資料も比較的新しいのでとても参考になります。中学の教科書だけでは調べにくい、野菜や果物、畜産の主な産地もこれをみれば完璧です。
POINT 2
歴史地図との関連もうまくまとめられている
古代遺跡の場所から戦国時代の戦い、主な大名の国など過不足なくまとめられています。また、歴史がダイナミックに動き出す幕末から明治にかけての重要地名もチェックできます。
POINT 3
カラーでないのが逆に見やすい
社会の教材はよりわかりやすく視覚にうったえるため、いまやカラー資料を載せる教材が圧倒的に多いです。ですが、これは非常にシンプルなのでまとめの学習にはこちらのほうがやりやすく、また見直しもしやすい。付属している暗記カード消えるフィルターを使えば、よりコンパクトにまとめてられていつでもどこでも確認できます。中学校の定期テスト直前の際に役立つでしょう。
POINT 4
白地図だけど白地図じゃない
一般に白地図というと地図だけ書いてあって、そこに自分でいろいろと書き込んでいくというイメージだと思いますが、この教材は違います。適度なヒントが書いてあるのでとてもスムーズに学習が進みます。字の大きさも小学生向けだからといってやたら大きいわけでなく、むしろ中学生にとって最適な大きさといえるでしょう。
POINT 5
ちょこちょこと書いてあるコラムやページ下の三択問題がよい
書き込んでいるだけでは飽きてしまうこともありますし、解く力もつきません。興味がわきそうな事柄やページごとに必ずあるミニミニ問題が興味と実力を上げていきます。過去に公立入試で出題されたものもあります。要チェックです。
POINT 6
「よく出る」「注意」が最適解
たまに「そこは出ないよ」とか「なんでここに重要マークがないのか」というテキストもありますが、この教材はこちらの思いとほぼぴったり。「よく出る」「これだけは」「注意」のついた部分だけでも十分なテスト対策となるでしょう。

先生よりアドバイス・メッセージ

入試社会で出題される内容は中3だけではありません。中1・2で習う地理と歴史も同じような比率で出題されます。つまり、中3になってから目覚めて必死に勉強しても、2/3が手つかずの状態であれば合格点に届きようがありません。

また、中3の内容は全教科共に非常に密度が濃く、やる気になったからといって十分な復習時間がとれる保証はありません。よって、中1・2の時点でしっかり勉強した人が合格という果実をつかむことができるのです。

このテキストを中1・2の時点で完璧にマスターして、実際の入試対策は中学地理の問題集、そして過去問をこなしていければ十二分の成果を得ることができるでしょう。

地理と歴史にさく時間が少なければ少ないほど、他教科や他単元に集中でき、結果的に総合得点が上がっていきます。

頑張ってくださいね。応援しています。

最後に。

世の中を決定づけているもの、それは地理です。

場所が違えば、気温や降水量などの天候、そこに生息する動植物、つまり食事も衣服も思想もすべて異なってきます。その根源はその地域性にあります。ぜひ、地理という人類、いや生物すべての根源にかかわる学びの入口に立ってみてください。

いま君が口にしているもの、着ているもの、すべては生まれ育ったこの地域だからこそなのです。別のところに生まれていればまったく違ったものになるでしょう。

世界は広い。


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