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英語長文レベル別問題集 1超基礎編

を教育現場のプロが分析してみた

  • 2019年11月30日
  • 2019年11月30日
そいる塾長

京都市北区紫竹で進学塾SOILという上位校を目指す小中高生向けの学習塾を運営している、塾長の村東です。

そいる塾長

こちらでは進学塾SOILで実際に使用しているおすすめの市販教材を紹介していきます。自立学習にこだわりのある進学塾SOILだからこそ「自分で使いやすい」をキーワードに紹介できたらなと考えています。

教材名/出版社

教材名 英語長文レベル別問題集 1超基礎編
会社名 東進ブックス レベル別問題集シリーズ

この教材はどんな人におすすめですか?

英検対策(準2級以上)や受験対策でちょっと難しめの英語長文を演習したい中3生、英語長文が苦手で模試が崩壊している高1生あたりにオススメ

教材概要

全6レベルのこちらのシリーズは生徒のレベルにあわせて使いやすいのが特徴。ひとつひとつのword数は少なく、問題数も12問と少なめですが、だからこそ英語長文入門に最適。

進学塾SOILでは長文読解はまず精読から。一文一文をしっかり訳せる力を身につけます。その精読を高速化し、文章を文法・文構造でとらえ「英語のまま意味をとる読解法」を練習していきます。そのためにまずは「構造分析」というものを指導しますが、その練習にもってこいなのがこちらの教材です。

あと全長文音声CDがついているのもGood!なのに価格は900円と、とてもリーズナブルですね。

教材のポイント

POINT 1
全英文「構造分析」ページつき
なんと言ってもこのシリーズの特徴はすべての英文に「構造分析」が付されているページがあるところ。原文のページもフォントが大き目で行間が広いので構造分析を書き込みしやすいのもGood!(書き込むときはご家庭のプリンターでコピーして何度でも書き込めるようにしましょう)

「構造分析」というのは英文中の語・句・節などの意味のカタマリに対し、主語・動詞・目的語・形容詞句・副詞節など役割に応じて記号を付つけていくことです。

【参考画像】

中学校の長文読解というとスラッシュリーディングを使っている方が多いですが、あれだとカタマリは見抜けるようになっても各要素の役割を意識せず、てきとうに意味をつなげて訳してしまいがち。これでは今後英文のレベルがあがってきた際に限界を迎えてしまいます。

ということで進学塾SOILは中学の時から構造分析の基礎と意識を刷り込み、しっかりと精読させるためにこちらのシリーズを中高各学年にあわせレベル別で使用しています。

POINT 2
CDつき
レベル1は高校入試基礎~標準レベルの長文なので読解演習の後はCDでリスニング対策も可能。英検2級以上や難関高校独自問題のリスニング対策にもってこいです。

先生よりアドバイス・メッセージ

英語長文の練習は「精読」⇒「速読」⇒「リスニング」これが基本の流れだと考えています。すべての基本は精読。少し考えれば分かりますが、精読できない文章を速読やリスニングなんてできるはずがないですよね。ということでこの流れを意識した勉強法をご紹介します。

1回目
構造分析のページを用いて、文構造の記号から各語・句・節の役割を意識しながら「返り読み」しないよう一文を「前から」訳していけるように意識しましょう。最初はゆっくりで問題なし。一文を前から読んだら一旦立ち止まり頭の中で意味を整理しても構いません。しかし前から訳そうとして詰まってしまった文に関しては絶対に頭の中でうやむやの状態にせず、しっかり文章にしてみましょう。そして読んだ後は出てきた未知語をしっかり暗記。出会った英単語は逃さない。これは鉄則です。
2回目
原文のページを使って「前から」訳していきましょう。そのうえで詰まってしまい返り読みが必要になった文は自分で構造分析をしてみる。そうすることで語・句・節の役割を意識してみる。もちろんここでも詰まってしまった文は流さず、しっかり日本語訳を書いて文章にしてみましょう。
3回目
ここからは速読の演習。ポイントは「音読」! ※付属のCDを聴いてからでもOK。

この音読の目的は英文に慣れるとか発音の練習するというものではないです。「英文を口にしながら英文の意味をとる練習」です。これぞ日本語を極力介さず「英語を英語のまま理解する」練習。やってみれば分かりますが声に出していたら、いちいち立ち止まって日本語化する暇はありません。だから毎日続けていけば速読スピードが抜群に上がる。しかもこの音読に関してはスピードは自分で調節可能。ということで最初はゆっくり、だんだんと速く読んでいきましょう。

4回目
最後はリスニング。共通テストではリスニングの配点が大きくなるようで苦手な人は戦々恐々としているかもしれませんが、あくまでリスニングの基本はリーディングです。読んで分からない人は聴けません。逆に言えば【3回目】のような勉強をしっかりやっている人はこのリスニング練習でも英文を素早く読む練習になるということです。そして3回目の音読はこのリスニングにも効いてきます。これをしっかりやっていればセンター試験レベル、ましてや高校入試のリスニングなど敵ではなくなりますよ。

ということでここでも極力日本語を介さず文意がしっかりとれるよう繰り返し練習しましょう。

注)この超基礎編は「中学~公立高校受験レベル」とはなっていますが、あくまで高校生の復習用という意図をもってつくられていますので、英単語や文法など少し高校レベルのものが混じっています。そのあたりは語句のまとめページを入試問題における「注釈」だと思って読んでいきましょう。ちょうど英検や難関高校の長文もそんな感じなので逆に公立高校の入試問題よりも良いかと。なお高校生だと覚えていないと死ねるレベルなので長文中で暗記しましょうね。単語帳で出会うより長文中で出会う単語の方が圧倒的に暗記しやすいですよ。

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