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中学 国語力を高める語彙1560

を教育現場のプロが分析してみた

  • 2019年11月26日
  • 2019年11月26日
中本 順也

こんにちは。すばる進学セミナー/かまくら国語塾を運営している中本です。国語と向き合い、言葉と戯れるアラフォーです。

中本 順也

私たちにとって教材とは、子どもたちとの橋渡しであり、日々向き合っている強力なパートナーです。だから、一番いいものは何か、いつも探しています。せっかく見つけたいいモノを、たくさんの人に知ってもらい、使ってもらいたいという願いから、教材.jpに寄稿することにしました。

中本 順也

今回ご紹介するのは、言葉の海にどっぷり浸からせてくれる一冊です。

教材名/出版社

教材名 中学 国語力を高める語彙1560
会社名 増進堂・受験研究社

この教材はどんな人におすすめですか?

基本的には中学生向けだと思います。大人でも難しい言葉もありますが。読解力を高めたい人、自分の表現の幅を広げたい人、情報収集力を上げたい人にうってつけです。

教材概要

言葉って不思議ですよね。学ばなくても勝手に習得するのに、知っている言葉の数は簡単には増えていきません。英単語を習得するかのように語彙力を意図的に高める学習を、「語彙トレ」と呼んでいますが、今回はその語彙トレに最適な教材のご紹介。

語彙力ひいては読む力・書く力、そして話す力も高めていける教材です。今回ご紹介するのは「国語力を高める語彙1560」。直球タイトルですが、この教材を有効に使えれば言葉の運用力が飛躍的に高まります。

教材のポイント

ポイント

  • テーマ別の構成(難易度は3レベル)
  • 将来に役立つ力が身につく!
  • 類義語・対義語が載っている
  • 用例はテスト形式になっている
POINT 1
テーマ別の構成
言葉は関連付けによって定着と広がりを強められます。その意味で「文化・哲学・宗教」「政治・経済・社会」「性格・心情・性質」など、テーマに分けて収録されているのは普段使い慣れない言葉や、あまり興味のない分野の言葉に触れる絶好の機会です。

また説明的文章の頻出テーマや頻出語句は概ね網羅されていますし、「いじらしい」や「疎ましい」などのやや応用の心情語も所載。辞書代わりとしても使えますね。レベルも基本・重要・難語の3段階に分かれており、語彙レベルに合わせた学習が可能です。

POINT 2
類義語対義語が載っている
国語の文章を読み解く際に必要な対比する力言い換える力。これを意識した際に避けて通れないのが類義語と対義語です。創造⇔模倣寡黙⇔饒舌など使いこなせると表現のバラエティが増える言葉も、細大漏らさず載っています。

場合によっては、言葉の意味を覚えることよりも優先したいのが、この類義語と対義語を頭に入れることです。

POINT 3
用例・用法はテスト形式
各ページの下部に用例・用法の例文が載っています。ここでは掲載順が入れ替わっていて、さらに赤シートで用語が消せる仕様なので簡単な確認が出来ます。インプットとアウトプットを意識しながら覚えていきましょう。

言葉の意味を知る

類義語・対義語を覚える

用例・用法をチェックする

自分で使ってみる

という流れで学習できれば完璧です。

先生よりアドバイス・メッセージ

世に数多の教材あれども、個人的に最愛の教材です。おそらくこの教材を編集した方の次に愛していることでしょう。電車の中でこれを開いている中学生を見かけたら「センスあるな!」と声をかけたくなるほどです。

『語彙1560』をボロボロになるまで読み込み、日々新しい言葉と向き合うことが出来たなら、あなたの言葉の力は相当なレベルまで伸びていきます。もちろん、それは国語で出会う多種多様な文章の理解を助けますし、得点力に繋がることも自明です。

【使い方】
チェックペン(緑)と付属の赤シートを使用して覚えていくことをおすすめしますが、必ず「覚える期間」「覚える語数」を決めて取り組んでください。

掲載されている熟語は重要なものばかりです。漢字で書く練習も同時に行いましょう。また、その際にその言葉の用例、類語・対義語を確認しながらやっていくとより効果的です。

1年間で一周したければ、1週間に35個ずつ覚える計算になります。結構ハードですね。でも、一日15分集中して取り組めば、覚えられないものではありません。習得した語彙は使用してみることで初めて自分の言葉となります。まずは、家族相手に使ってみましょう。使い方がおかしかったら指摘してもらえます。

あなた

やっちまいました。チャーハンの仕上げで塩と砂糖を入れ間違えるなんて末代までの恥です

家族

ちょっと大げさすぎないかしら。そんなこと言ってたら私なんか未来の家系全員に恨まれてるわ

……みたいに微笑ましく修正してもらえます。

例文を自分でどんどん書いてみるのもいいですね。出来ればそれを添削してもらえる人がいるといいのですが。親、兄・姉、学校の先生、塾の先生など頼れる人にお願いしてみましょう。

ちなみに、私の塾では中2・中3対象で1週間に50個ずつテストしています。チェックテストはそのうちBASEで販売する予定です。販売開始したら買ってもらえると、絶大なる効果を発揮することは請け合いです(宣伝)。


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